滑舌が非常に悪い. 理由は舌がながすぎるせい. 兄弟で舌の長さ比べをしたら弟は私より長く舌先が鼻の頭に着いたくらい長かった. そのせいも少しはあるけど基本無口と言われる. 頭の回転がとてもゆっくりしているのと, 話している側の人の感情が先に入ってくると, 話し言葉より相手の感情が優先されて私に向かってくる. 或いは, 非常に感情的になって話をされて, 怒りとか悲しみとか蔑みとかの感情がダイレクトに私に向かってきて, 具体的に相手が何をしゃべっているのかわからなくなる. 必死に自分の中で気持ちの整理と, 相手の言わんとしていることの理解をしようとするけれど, そうしているうちにまた話が進んでいる. 相手は私が無反応なことに余計に腹を立てているようなことがよくある. 感情, それもあまりうれしくない感情をぶつけらるのはなかなか堪える. これは嵐が過ぎるのを待つしかない. 嵐が過ぎるのを待つ間, 自身の感情の揺れ動きを辿って, その感情にぴったりな表現を見つけて, その感情になった経緯を探って, こうなのか, こうだったのかとその時の感情の整理をつける(その整理の過程を言葉にしたい, といつも思うのだけれど頭の中でグルーっと回ってしまうと忘れる). そのグルーっと回っているときは,頭の中ではとてもとてもおしゃべりになる. そして, 私は困っているわけでもなく, 悲しんでいるわけでもなく, しれっとした顔でいるものだから更に相手は怒りが増すらしい. むかしからこうだったかといえば, そうでもないような気がする. 50代半ばくらいからこういう場面に合うことが増えたように思う. そしてしゃべるのが億劫になる. 子どものころ読んだ絵本で“しずかなおはなし”(福音館書店発行, 1963刊行,マルシャーク作, うちだりさこ訳)を思い出した. 親子3匹のハリネズミが真夜中の森を散歩するお話. ちいさな こえで よむ おはなし そっと そっと そっと こんな出だしのえほん. 全体的にグレーの濃淡で色付けされている. ハリネズミの絵本と同級生だ.